サービス開始当初から、日本ではグルーポンの成功はほぼ不可能だと言ってきましたが、案の定、の事件が続発しています。
本来チケットの共同購入という発想自体は悪いものではありません。
ECにおいてもいわゆる共同購入というプロパティはうまく使えば、販売側は在庫処分ができ、ユーザーはお得感のある商品を買うことができるというwin-winの関係が作れます。
さて、問題はここでシステムの提供側、つまりグルーポンが噛んでくることです。
つまり「店」と「ユーザー」の関係以外に「グルーポン」が入ってくるわけですから三者のwin-winが築かれなければ所詮機能しません。
ところが現時点でのグルーポンサービスをはじめとする事業者は自分たちのサービスを成立させるためだけの料金体系を提示しており、販売者に過度の負担を強いています。
その結果がどうなるのかは子供でもわかること。
それを放置するとおせちやたい焼きのような結末になります。
中小規模の販売者が圧倒的な日本で展開するには、販売事業者がどうすれば利益が出るか?また短期的に出なくても、どうすれば運用可能な負担で済むのかをもっとキメ細かく考える必要があります。
「こうだから宣伝になりますよ」という今の謳い文句は、悪く言えば丸め込むための手段としか思えません。
最初にも書きましたがチケットの共同購入という基本的な考え方そのものは悪くないので、是非再考してもらいたいものです。