ネットショップ、ECは本当に少ない費用で開店できるのか?

私が開店したころと違い、今やネットショップでの買い物自体、珍しいことではなくあらゆる商品がネットで購入可能になっています。
しかし、ショップを開く側は、どうも時代の流れには取り残されているようです。

消費者がどんどん賢くなり、ネットでの買い物を使いこなしているのに比べ、販売する側の感覚はこの10年くらいあまり進歩がありません。

特に、あらたに参入する企業や個人のネットショップに対する認識は、成長していないようです。

根本的な勘違いはネットショップ開店に対する資金についてです。
ネットショップは金がなくても開店できるという話が、相も変わらず定説のように言われています。

なぜ、ずっとこう言われ続けているのでしょうか?

第一にあながち間違いではないからです。

ネットショップを開店することは、確かに金はあまりかかりません。
極端にいえば、数万もあれば開店することができます。
特に個人レベルで考えれば、これで一国一城の主になったような気分は味わうことができるのかもしれません。
しかし、ただ開店すれば良いのであればこれで良いのかもしれませんが、物を売ってお金をもらおうと思ったら、
これではお話になりません。
つまり、「開店」することと「売る」ことはまったく別なのです。

それでも、実店舗を開くに比べたら、初期投資は低くて済みます。

ネットショップを開くのにお金がかからない、という言葉の真の意味は「実店舗開店に比較して初期投資が低い」
という意味なのです。
繰り返しますが、ただ開店してまったく売れなくても良いのであれば、数万円で開店することはできます。

しかし、少なくとも商売として、ビジネスとして、考えた場合の尺度というのは「実店舗に比べ初期投資がかからない」
というレベルの金額のことになります。

たとえば山手線内で、月商千万単位を目指す店を作ろうと思えば、初期に数千万は必要になります。
業種によっては億になります。
しかし、ネットではそこまではかからない、ということです。
つまり、千万単位の月商を狙うのに、数千万はかからないけれど、数十万ではできない、ともいえます。

第二に、あたかも手持ちの資金で何千万が目ざせるように言わないと、モール運営会社のビジネスが成り立たないからです。

ショッピングモール上位の平均的な年間流通総額は3000億円くらいでしょう。
出店社数は5000~6000くらい。
ネットの場合の流通の寡占状態はパレートの法則どころではありませんから、ほぼ1割の店が9割の売り上げをあげている
くらいで考えて良いでしょう。

5000店舗で3000億円とすると、500店舗が2700億をカバーしていることになります。
残り、300億を4500店舗で分けるわけですから660万くらい。
月にすると55万円です。
当然4500店舗の中にも激しい序列争いがありますから、どの店も50万位売れるというわけではありません。
某巨大モールでも出店社の85%は月商100万に届かない、といわれているのも当然です。

さて、ではネットショップ、ECを開店しようとする場合はどう考えていけば良いのでしょうか?

次はそのことについて準備期間から開店初期まで順を追ってお話しようと思います。

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